【そのまま使える】例文5パターン。偲ぶ会・お別れ会の案内状の書き方のコツ

大切な人を失った後、開催する「偲ぶ会」や「お別れ会」。故人と縁のある人同士で、故人への感謝の気持ちを共有し、思い出を語り合う大切な時間です。会の運営をスムーズに行うには適切な案内状が不可欠ですが、案内状の書き方に悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、偲ぶ会・お別れ会の案内状の書き方のコツや例文をご紹介。ぜひ参考にしてみてください。

目次

偲ぶ会・お別れ会とは?

偲ぶ会・お別れ会とは、故人の葬儀が終わってから数週間から数ヶ月後に行われる会です。
これらの会の目的は、故人と縁がある人同士で集まり、思い出や感謝の気持ちを分かち合うことです。宗教的な儀式が含まれる葬儀とは異なり、自由な形式で行えるため多くはカジュアルな雰囲気で開催されます。

💡TIPS
お別れ会と偲ぶ会の違い

「お別れ会」
家族や親族だけで葬儀を執り行った後、数ヶ月以内に、故人の友人・知人・関係者を対象に案内して行う送別の会です。主に、四十九日の前に開催されるものを「お別れ会」とします。

「偲ぶ会」
葬儀の後、しばらく経って落ち着いた頃に行う送別の会です。こちらも故人の友人・知人・関係者を対象に案内します。
四十九日の後に開催されるものを「偲ぶ会」とすることが多いようです。いつまでに開催しなければならないという決まりはないため、1年後や数年後に開催されることもあります。

偲ぶ会・お別れ会の案内状の重要性

偲ぶ会やお別れ会の開催が決まったら、案内状を用意する必要があります。
案内状は、縁のある人たち(ゲスト)に対して、会の開催を伝えるだけでなく、故人を偲び、感謝の気持ちを伝えるという重要な役割も担います。
ゲストの中には、亡くなったことを案内状で初めて知る人もいるため、丁寧かつ真摯さが求められます。案内状の準備は念入りに行いましょう。

偲ぶ会・お別れ会の案内状の書き方

偲ぶ会やお別れ会の案内状を作成する際は、まず基本情報である、会の目的、日時、場所、服装、参加方法などを明確に分かりやすく記載することが重要です。また、ゲストに故人への敬意を示した丁寧な言葉遣いと感謝の気持ちを込めることを心がけましょう。以下で案内状の内容、気を付けるべきポイント等を詳しく解説します。

偲ぶ会・お別れ会の案内状に記すべき内容

必須情報や注意書きを適切に記載し、参加者が安心して出席できるような偲ぶ会・お別れ会の案内状を作成しましょう。

1.挨拶文

挨拶文では、必ず「誰」を偲ぶ会なのか、会の目的を書きます。ゲストが同級生や同僚、趣味の仲間といった、範囲が限定されている場合はその旨も伝えましょう。ゲストへの感謝の言葉も綴るとより良い挨拶文になります。
挨拶文の冒頭と文末で用いられる「頭語・結語」や、季節にあった時候の挨拶も忘れずに書きましょう。

2.開催日時

ゲストが予定を調整できるように、具体的な日時を明記します。受付時間・終了時刻も記載すると良いでしょう。

3.場所

会場の住所や地図、アクセス方法を記載し、ゲストが会場まで迷わず来れるようにしましょう。

4.会費

会費が必要な場合は金額を明記します。

5.服装

カジュアルな服装で良いのか、フォーマルな服装なのかを明確に記載します。

6.香典の有無

香典を辞退する場合はその旨を明記します。会費制の場合は香典無しが一般的です。

7.連絡先

問い合わせがあった場合、対応ができるように主催者の連絡先を記載します。

8.返信方法

参加の可否を事前に把握する必要があるため、出欠の返信方法を具体的に明記します。
招待状の最後の一文で、返信方法に触れると良いでしょう。

返信方法の種類
・WEB招待状
・電話番号
・メール
・返信はがき など

偲ぶ会・お別れ会の案内状作成時の注意点

偲ぶ会の案内状作成時には慎重な言葉選びと、句読点や薄墨の使用に注意を払う必要があります。

誰が送るかで案内状の内容も変わる

案内状は誰が送るのかによって、内容が変わってきます。
送る側には「喪主」「発起人」「法人」の3パターンがあり、下記の点に気を付けて書くと良いでしょう。

■喪主
喪主とは、親族を代表して葬儀を執り行う人を指します。近親者に当たる人が案内状を書く場合は、故人名を呼び捨てで書くことが多いです。

発起人
発起人とは、お別れ会・偲ぶ会を主催する人を指します。基本的に友人や知人の故人と近しい関係にあった人が開催するため、故人名に「さん」や「くん」などの敬称を付けて書くのが一般的です。ただし、案内状を送る側と故人との関係性によっても呼び方は変わるので、親しみを込めた呼び方で書くことをおすすめします。

法人
法人から案内状を送る場合は問い合わせ先や窓口となる担当者名を追記し、会社への問い合わせ連絡と分けると良いでしょう。

偲ぶ会・お別れ会の案内状の例文を参考にする際は、送る側が誰を想定した例文なのかに注意して確認してみてください。

句読点は使用しない

案内状の文面で句読点を使うことは一般的にNGとされています。句読点は「縁を切る」ことを連想させてしまう可能性があるため、使用しないのが慣例です。句読点の代わりに空白スペースを入れて文章を区切ることが推奨されます。
ただし、句読点を使用しても問題ないとの考え方もあるため、案内状を送る相手や目的、会の雰囲気に応じて、適切に使い分けることも検討してみてください。

薄墨で悲しみと敬意を表す

日本の伝統では、薄墨を使用することで、深い悲しみと敬意を表すとされています。葬儀からまもない期間で案内状を作成する場合は、基本的に薄墨を使用するのがマナーです。四十九日を過ぎてからは、薄墨でなくても良いと言われています。

偲ぶ会・お別れ会の案内状の形式について

偲ぶ会・お別れ会の案内状の形式は、伝統的な手書きのものからデジタルまであり、昨今多様化しています。故人の個性やゲストのニーズに合わせた案内状の形式を選びましょう。

紙を使う場合

紙の案内状には「単カード」と「二つ折りカード」の2種類があります。

・単カード
ハガキのような角丸のカードで、一般的に片面のみに印刷します。必要情報のみを簡潔に伝えるという特徴があります。二つ折りカードと比較し、印刷や配送のコストが抑えられるため、一般的に招待人数が多い場合に使用されます。

・二つ折りカード
角丸の用紙を半分に折った形状です。必要情報だけではなく、挨拶文や会場の案内図を印刷し案内できます。挨拶文を十分に書けるため温かみを感じられるのも選ばれるポイントです。

いずれの形式も、返信用ハガキと共に封筒に入れて郵送するのが一般的です。最近では、紙の案内状にQRコードを添付し、返信はWEBで受け付ける形式も増えています。

メールを使う場合

瞬時かつ効率的に情報を伝えられるメールは、特に緊急時や短期間での案内に適しています。また、多数のゲストへ一斉に送信できるため、参加者が多い場合に便利な案内方法です。さらに、印刷や配送のコストがかからないため、費用も抑えられます。

WEB招待状を使う場合

WEB招待状とは、インターネット上で作成から送付、ゲスト管理までができるサービスです。案内状に関わる全ての作業をオンラインで行えるので利便性が高く、時間と労力を大幅に節約できます。ゲストにとっても、案内内容の確認や出欠の返信がウェブ上で簡単に行えるといった、多くのメリットがあります。紙の案内状のようなポスト投函の手間も不要になります。

WEB招待状はメール単体での案内に比べて、丁寧な印象を与えることができます。準備期間や開催までの日数が短くても、美しくデザインされた案内状を作成し、多くのゲストに案内することが可能です。円滑かつ効率的に案内状を作成したい方は検討してみてください。

偲ぶ会・お別れ会の案内状の例文

例文1:喪主・親族の案内状/紙招待状で案内・返信ハガキで回答

「◯◯を偲ぶ会」のご案内

謹啓 ◯◯の候 皆様におかれましてはますますご活躍のことと存じます
◯◯が●月●●日に永眠いたしました
ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます
なお 密葬の儀は過日近親者のみにて滞りなく相済ませました
つきましては◯◯の「偲ぶ会」を下記の通り執り行うことと致しました
ご多忙の折 誠に恐縮ですがご出席賜りますようご案内申し上げます

謹白

令和●年●月吉日
喪主 ◯◯◯◯

日時 :令和●年●月●●日(〇曜日)
    午前●●時より午後●●時
    (受付 午前●時より)
場所 :〇〇ホテル
   〇〇県〇〇市〇〇区●●-●●
    ●●●-●●●●-●●●●
   ※〇〇線〇〇駅〇〇出口より徒歩●分
会費 :8,000円
お問合せ先 :●●●-●●●●-●●●●(喪主 ◯◯◯◯)

当日は平服でご参席賜りますようお願い致します
供花 香典等の儀は固くご辞退申し上げます

お手数ながら ご都合の程を●●●●年●月●日までに同封の返信用はがきより ご返信賜りたくお願い申し上げます

例文2:発起人の案内状/WEB招待状で案内・回答

「◯◯さん お別れ会」のご案内

謹啓 ◯◯の候 皆様におかれましてはお変わりもなくお過ごしのことと拝察申し上げます
さてこの度 亡き◯◯さんを偲び「お別れの会」を下記の通り執り行うこととなりました
皆様と ◯◯さんの思い出やエピソードを語り合いながら 故人の歩まれた足跡を振り返りたく ご案内をさせていただいた所存です
ご多忙中はなはだ恐縮ではございますが ぜひともご臨席賜りたくご案内申し上げます

謹白

令和●年●月吉日
発起人 ◯◯◯◯

日時 :令和●年●月●●日(〇曜日)
    午前●●時より午後●●時
    (受付 午前●時より)
場所 :〇〇ホテル
   〇〇県〇〇市〇〇区●●-●●
    ●●●-●●●●-●●●●
   ※〇〇線〇〇駅〇〇出口より徒歩●分
会費 :8,000円
お問合せ先 :●●●-●●●●-●●●●(発起人 ◯◯◯◯)

当日は平服でご参席賜りますようお願い致します

お手数ながら ご都合の程を●●●●年●月●日までに 下記のQRコードにてご返信賜りたくお願い申し上げます
なおご臨席の節は 追ってメールにて送付する「受付票」をお持ちになり 受付をお済ませくださいますようお願いいたします

例文3:喪主と発起人が連名/紙招待状で案内・返信ハガキもしくはQRコードから回答

「◯◯先生を偲ぶ会」の御案内

謹啓 ◯◯の候 皆様ますますご清祥のことと存じます
すでにご承知のことと存じますが ◯◯先生が本年●月●●日に急逝されました
皆様におかれましては突然のお知らせではあったかと存じますが ご遺志によりご親族のみで葬儀が執り行われました
この度 ◯◯先生とご縁があった方々にお集まりいただき 下記の通り「偲ぶ会」を催したくご案内申し上げます
ご多用中とは存じますが ご来臨賜りますようお願い申し上げます

謹白

令和●年●月吉日
喪主
◯◯◯◯ 

偲ぶ会発起人
◯◯◯◯
◯◯◯◯
◯◯◯◯

日時 :令和●年●月●●日(〇曜日)
    午前●●時より午後●●時
    (受付 午前●時より)
場所 :〇〇ホテル
   〇〇県〇〇市〇〇区●●-●●
    ●●●-●●●●-●●●●
   ※〇〇線〇〇駅〇〇出口より徒歩●分
会費 :8,000円
お問合せ先 :●●●-●●●●-●●●●(発起人 ◯◯◯◯)

当日は平服でご参席賜りますようお願い致します
誠に勝手ながらご香典ご供花ご供物の儀は固くご辞退申し上げます

お手数ながら ご都合の程を●●●●年●月●日までに同封の返信用はがき または下記のQRコードにてご返信賜りたくお願い申し上げます
なおご回答方法によって当日の受付方法も異なりますので 下記をご確認いただきますようお願いいたします

■返信用はがきのご回答
返信用はがきよりご回答いただいた方は本状封筒を受付にお示しくださいますようお願いいたします

■QRコードのご回答
QRコードよりご回答いただいた方は追ってメールにて送付する「受付票」をお持ちになり 受付をお済ませくださいますようお願いいたします

例文4:社葬(法人)の案内状/WEB招待状で案内・回答

「◯◯◯◯のお別れ会」のご案内

謹啓 ◯◯の候 皆様ますますご清祥のことと拝察申し上げます
弊社 取締役会長 ◯◯◯◯ 儀 
●月●日●●歳にて永眠いたしました
ここに生前のご厚誼を深謝し 謹んでご通知申し上げます
尚 通夜ならびに密葬は近親者にて滞りなく相済ませました
つきましては「◯◯◯◯のお別れ会」を下記の通り執り行いますのて ご多忙中大変恐縮ではございますが ご出席賜りたくご案内申し上げます

謹白

令和●年●月吉日
代表取締役 ◯◯◯◯

日時 :令和●年●月●●日(〇曜日)
    午前●●時より午後●●時
    (受付 午前●時より)
場所 :〇〇ホテル
   〇〇県〇〇市〇〇区●●-●●
    ●●●-●●●●-●●●●
   ※〇〇線〇〇駅〇〇出口より徒歩●分
会費 :8,000円
お問合せ先 :●●●-●●●●-●●●●(偲ぶ会窓口 ◯◯◯◯)

当日は平服でご参席賜りますようお願い致します
尚 誠に勝手ながらご香典 ご供花 等は固くご辞退申し上げます

お手数ながら ご都合の程を●●●●年●月●日までに 下記のQRコードにてご返信賜りたくお願い申し上げます
なおご臨席の節は 追ってメールにて送付する「受付票」をお持ちになり 受付をお済ませくださいますようお願いいたします

例文5:オンラインのお別れ会・偲ぶ会のご案内

「◯◯先生を偲ぶ会」のご案内

拝啓 ◯◯の候 皆様におかれましてはますますご活躍のことと存じます
さてこの度  、亡き◯◯先生の「偲ぶ会」を下記の通り執り行うことと致しました
突然のご案内で 遠方にお住まいの方のご事情もあり 偲ぶ会をオンラインでもご出席いただける形で開催することとなりました
偲ぶ会では スマートフォンやパソコンから故人との思い出話や写真を共有し合い 生前お世話になった皆さまと想いを馳せる時間をいただけましたら幸いです
ご多忙の折 誠に恐縮ですが ご出席賜りますようご案内申し上げます 

敬具 

令和●年●月吉日
発起人 ◯◯◯◯

日時 :令和●年●月●●日(〇曜日)
   午前●●時より午前●●時まで
お問合せ先 :●●●-●●●●-●●●●(発起人 ◯◯◯◯)
当日は平服でご参席賜りますようお願い致します

■オフラインの方
下記会場にお越しください
〇〇ホテル
〇〇県〇〇市〇〇区●●-●●
〇〇線〇〇駅〇〇出口より徒歩●分
※受付時間:午前●●時より

■オンラインの方
時間になりましたら 下記のURLよりご参加ください
https://yobunara.com/shinobukai/online/

お手数ながら ご都合の程を●●●●年●月●日までに下記のQRコードにてご返信賜りたくお願い申し上げます

偲ぶ会・お別れ会の招待状には「WEB招待状 Yobunara」を

WEB招待状 Yobunara(ヨブナラ)のサービスサイト

WEB招待状 Yobunara(ヨブナラ)」は、あらゆるイベントシーンで使えるWEB招待状サービスです。紙の招待状をデジタル化し、招待プロセスを効率化します。案内状の作成から送付までを、従来の方法より圧倒的なスピードで行えます。

偲ぶ会やお別れ会にも使いやすい上品で落ち着いたデザインテンプレートをラインナップ。シンプルなデザインテンプレートは偲ぶ会やお別れ会で多く利用されています。
偲ぶ会の案内状にヨブナラを利用してみてはいかがでしょうか。

偲ぶ会・お別れ会のまとめ

偲ぶ会やお別れ会の案内状は、ゲストに対して会の開催を伝えるだけでなく、故人を偲び、感謝の気持ちを伝えるための重要な役割を果たします。故人とゲストに失礼のないよう、細心の注意を払い案内状を作成することが求められます。また、案内状の各形式(紙、メール、WEB招待状など)の特性も理解し、状況に応じて適切に選択することも大切です。
今回紹介した案内状のポイントを参考に、心に残る案内状を作成してみてください。

  • URLをコピーしました!

WEB招待状 Yobunara(ヨブナラ)やイベント企画・運営に関する情報を発信します。
招待状やゲスト管理、受付業務などに関するお悩みを解決します。

目次